当科について
ABOUT OUR DEPARTMENT
滋賀医科大学歯科口腔外科学講座は、滋賀県内唯一の医学部附属病院歯科口腔外科として、口腔顎顔面領域における高度専門医療を担っています。
口腔がんや顎変形症、顎顔面外傷などの専門診療に加え、周術期口腔機能管理や全身疾患を有する患者さんへの診療にも積極的に取り組み、地域医療の中核的役割を果たしています。
また、大学講座として診療・教育・研究を三本柱に掲げ、次世代の口腔外科医育成と口腔外科学の発展に貢献しています。
教授挨拶
MESSAGE FROM THE PROFESSOR
滋賀医科大学歯科口腔外科学講座は、診療・教育・研究を三つの柱として、地域医療への貢献と口腔外科学の発展に取り組んでいます。
歴代教授から受け継がれてきた理念を礎に、特定機能病院として高度専門医療の提供と次世代医療人の育成を推進しています。
診療理念
OUR PHILOSOPHY

当科では、口腔疾患を単なる局所疾患として捉えるのではなく、全身状態や患者さんの生活背景を含めて総合的に評価し、一人ひとりに適した医療の提供を目指しています。
診療にあたっては、科学的根拠(Evidence Based Medicine:EBM)に基づく適切な診断と治療を基本とし、十分な説明と同意のもとで治療方針を決定しています。
また、安全性と治療効果の両立を追求しながら、患者さんが安心して治療を受けられる医療環境の整備に取り組んでいます。
大学病院として高度専門医療を担うとともに、教育・研究活動を通じて地域医療と口腔外科学の発展に貢献することを使命としています。
当科の特徴
OUR STRENGTHS

滋賀県内唯一 の
医学部附属病院歯科口腔外科
当科は、滋賀県内唯一の医学部附属病院歯科口腔外科として、地域医療機関では対応が困難な高度専門医療を担っています。
口腔がん、顎変形症、顎顔面外傷、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)、顎骨疾患など、専門性の高い口腔顎顔面領域疾患に対する診療が当科の重要な役割です。
地域医療連携 の推進
地域の歯科医院や医療機関との連携を重視し、紹介患者さんの受入れだけでなく、治療後にはかかりつけ医への逆紹介を積極的に行っています。
また、地域連携インプラントシステムや地域連携顎矯正システムを運用し、地域全体で患者さんを支える診療体制の構築に取り組んでいます。
さらに、滋賀県内歯科医院を対象とした口腔がん相談体制を整備し、口腔がんの早期発見・早期治療にも貢献しています。
全身管理を踏まえた 口腔外科診療
高齢化の進展に伴い、心疾患、糖尿病、脳血管疾患、血液疾患などの全身疾患を有する患者さんは年々増加しています。
当科では総合病院としての機能を活かし、院内各診療科との密接な連携のもと、全身状態を十分に考慮した安全性の高い口腔外科診療を実践しています。
診療体制
CLINICAL PRACTICE

当科では、外来診療・入院診療・手術治療を一体的に行い、口腔顎顔面領域における幅広い疾患の診療を担っています。
対象疾患は、埋伏智歯や顎骨嚢胞などの日常的な口腔外科疾患から、口腔がん、顎変形症、顎顔面外傷、顎口腔領域感染症、顎骨疾患、口腔粘膜疾患、顎関節疾患、口腔インプラントまで多岐に及びます。
全身麻酔下手術や短期入院治療にも対応し、全身状態に配慮した安全性の高い医療を提供しています。
さらに、周術期口腔機能管理を通じて術後合併症の予防と早期回復を支援し、患者さんの治療成績向上に努めています。
主な診療領域
- 口腔がん
- 顎変形症
- 顎顔面外傷
- 顎口腔領域感染症
- 顎骨疾患
- 顎関節症
- 口腔粘膜疾患
- 口腔インプラント
- 周術期口腔機能管理
2024年度 診療実績
地域医療機関との連携のもと、多くの患者さんの診療に携わっています。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 外来新患患者数 | 4,503名 |
| 外来受診患者数 | 16,571名 |
| 外来手術件数 | 831件 |
| 周術期口腔機能管理実施患者数 | 2,403名 |
他科連携体制
MULTIDISCIPLINARY COLLABORATION

口腔疾患の診療では、口腔内の病変だけでなく、患者さんの全身状態や基礎疾患を踏まえた総合的な診療が求められます。
当科は滋賀県内唯一の医学部附属病院歯科口腔外科として、院内各診療科と緊密に連携しながら高度専門医療を提供しています。
口腔がん診療では、耳鼻咽喉科、形成外科、放射線科、病理部門などと協力し、手術療法・放射線療法・化学療法を組み合わせた集学的治療を実践しています。多職種による検討を重ねながら、患者さん一人ひとりに適した治療方針を決定しています。
また、全身麻酔下手術や有病者歯科診療においては、麻酔科をはじめとする各専門診療科と連携し、全身状態を十分に評価したうえで安全な治療を行っています。
さらに、周術期口腔機能管理では、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科など多くの診療科と協力し、術後肺炎をはじめとする周術期合併症の予防や早期回復の支援に取り組んでいます。
大学病院ならではの多職種・多診療科連携を活かし、地域医療機関では対応が難しい症例に対しても高度かつ安全な医療の提供に努めています。
教育・研究体制
EDUCATION & RESEARCH

滋賀医科大学歯科口腔外科学講座は、大学病院の診療科であると同時に、教育機関および研究機関としての役割を担っています。
高度専門医療を提供するだけでなく、次世代の歯科医師・口腔外科医の育成と新たな医学的知見の創出を通じて、地域医療および口腔外科学の発展に貢献することが大学講座としての使命です。
教育
歯学部学生、臨床研修医、専攻医に対する教育を行い、診療現場での実践的な指導を通じて、専門性と倫理観を備えた医療人の育成に取り組んでいます。
また、日本口腔外科学会、日本口腔インプラント学会をはじめとする複数の学会認定研修施設として、専門医・指導医の育成にも力を注いでいます。
研究
口腔がん、顎変形症、顎顔面外傷、骨代謝、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)などをテーマとした臨床研究および基礎研究を推進しています。
また、学内外の研究機関との共同研究にも積極的に取り組み、新たな医学的知見の創出と口腔外科学の発展に寄与しています。研究によって得られた成果を診療へ還元し、より安全で質の高い医療の実現を目指しています。
大学講座としての使命
当講座は1979年に診療科として設立され、1985年に講座として開講しました。
以来、滋賀県における口腔外科医療の中核として、高度専門医療の提供、人材育成、研究活動を通じて地域医療と口腔外科学の発展に取り組んでいます。

